前野曜子/メモリアル・コレクション“ベストU”〜CVERS〜 GRCL-6089/CDアルバム/¥2,750(税込)
発売日:2025年7月31日
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1.ある愛の詩
2.雪が降る
3.夜が明けて
4.忘れないわ
5.マミー・ブルー
6.エイント・ノ―・サンシャイン
7.ム―ヴ・オーヴァー
8ブラック・マジック・ウーマン
9.この胸のときめきを
10.初恋の並木道
11.オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
12.デイ・アフター・デイ
13.別れの朝(リッキー&960ポンドver.)
14.さようならの紅いバラ(ソロver.)
15.抱きしめて
16.ワインライト
17.チャタヌーガ・チュー・チュー
−ボーナストラック−
18.時には母のない子のように
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<1969年〜1982年録音作品>

ペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカリストとして活躍した伝説のデーヴァ前野曜子。没後40年近くの歳月が過ぎたが、その輝きは未だ失せることはない。今回のベスト・アルバム第二弾は、歌謡曲からフォーク、ポップスやロックまで、彼女の名歌唱の中から厳選された、珠玉の邦洋名曲カヴァー集!前『BEST』アルバムとは音源被りなし、2025最新リマスタリングの全18曲入り!

本当に歌の上手い歌手だった。シンガーならば歌が上手で当たり前だと思われるだろうが、その常識が昨今では通じなくなってしまっている。だからこそ、前野曜子の歌声が再び脚光を浴びるのだ。彼女がこの世から去って、40年近くが過ぎたが、その輝きは未だ失せることはない。今回のベスト・アルバム第二弾は、前野曜子の名歌唱の中からカヴァー曲ばかりが集められている。少し意外に思われるかもしれないが、実は彼女は“カヴァー・ソングの女王”であった。「別れの朝」をはじめ前野在籍時のペドロ&カプリシャスのシングルは、すべて洋楽のカヴァーであったのだ。前野曜子の名唱にカヴァー曲が多いのには理由がある。もともと彼女は洋楽志向が強く、黒人音楽やロックを好んで聞いていた。ジャニス・ジョプリンも彼女の得意レパートリーのひとつであった。ペドロ&カプリシャスのリーダーであったペドロ梅村がこれを聞き、あまりの上手さに感動しグループに誘ったという逸話が残されている。前野には、洋楽に限らずさまざまな曲を自分のものにする才能があったのだ。もちろんこれが、彼女の並外れた歌唱力に裏打ちされていることは言うまでもない。(音楽評論家:小川真一)

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[ プロフィール ]
前野曜子:1948年1月25日生まれ、東京都出身。宝塚歌劇団からリッキー&960ポンドを経てペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカルとなる。71 年に発売されたデビュー曲「別れの朝」を大ヒットさせたが、73年脱退。ソロ活動やリッキー&960ポンドに復帰等をした後、79 年松田優作主演の角川映画『蘇える金狼』のテーマをソロとして歌い大ヒットさせる。その後80 年代に入り、日本コロムビアと新たに契約を交わし、3 枚のアルバムの発売やTV アニメ『スペース・コブラ』のテーマ曲をヒットさせた。しかし、稀な美貌と歌唱力を兼ね備えた彼女だったが、以前からのアルコール依存症等の健康問題が深刻化し、その資質を充分に発揮させる事なく88 年7月31 日永眠。享年40 歳。訃報はリアルタイムではなく、3 年後に初めて報じられた。淋しい最後となったが、現在もリスペクトするアーティストや熱心なファンも多い。
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