挙動不審無所属のタクローのヴォーカルを中心に、アルト・サックス、バリトン・サックス、チェロ、ベース、ギター、ドラムス、スティール・ギターが絡んでいく。楽器編成の不可解さ以上に、フォークでもないパンクかもしれない、突如フリーキーになったりファンクになったり。その雑食性無国籍主義な音楽に注目が集まっている。各地のライヴで、その凶暴性が取り沙汰されているが、満を持しての遅すぎたデビュー・アルバム。大器は晩成するの言葉があるが、どこまで蛮声があげられるか。目標は、演奏が終わり楽屋に行こうとすると女の子がやってきて、「バカっ」の捨て台詞とともにビンタされるようなバンド。
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