1.いんとろだくしょん
2.トカトントン
3.生身の体は死にたえて
4.腰に力がはいりすぎ
5.このマのあたり
6.某英雄の退却
7.キャノンボール・レース
8.ホーボーの子守唄
9.ドサまわり
10.羅針盤で星占いはできない
11.インストルメンタル・フォー・ユー
-------------------------
<1973年作品>
マウンテン・ミュージックやアイリッシュ・トラッドをベースにした、古き良きアメリカン・フォークの風格を漂わせる名盤!
バンジョーの名手として名を馳せた京都在住のフォークシンガー古川豪が、'73年に発表したセカンド・アルバム!ディレクターおよびバック・ミュージシャンとして、ザ・ディランUの永井ようが参加している。マウンテン・ミュージックやアイリッシュ・トラッドをベースに独自の世界観を追求した、古き良きアメリカン・フォークの風格を漂わせる名盤。アコースティック・ギター、バンジョー、フィドルに乗せて、どっしりと腰の据わった歌を聴かせる。古川豪の歌声は、気骨を感じさせると同時に飄々とした軽やかさを持ち、ふんだんに盛り込まれたシニカルでエロティックな言葉を自然体に響かせている。随所に挿み込まれるカントリー・タッチのインスト・ナンバーも秀逸。京都洛北の地の物語をじっとりと匂い立つような生々しさで描いた代表曲「トカトントン」をはじめ、まるで映画のワンシーンのような情景を想起させる「ドサまわり」、軽快なバンジョーとコミカルなストーリーテリングの中に詩情が湧き立つ「羅針盤で星占いはできない」等、充実の全11曲。紙ジャケ、高音質UHQCD盤にて遂に待望の復刻!
西岡たかし、中川イサト、金森幸介、ながいよう という強力メンバーによる“五つの赤い風船'75”の唯一となった傑作アルバム!
五つの赤い風船解散後、オリジナル・メンバーであった西岡たかしと中川イサト、元都会の村人、I.M.O.Bandの金森幸介、元ザ・ディランUのながいようによって結成された、五つの赤い風船'75の唯一作!旧知の間柄によるセッション・グループというようなリラックスした雰囲気が漂うが、各々がソロで活躍する実力者らによって入念に作り上げられたサウンドは、当然ながら充実のクオリティ。フォーク、ブルース、カントリーを難なく消化した軽やかな演奏を聴かせる。楽曲はメンバー全員が提供。主に金森幸介と西岡たかしがヴォーカルを担当しているが、中川イサト、ながいようも自作曲において歌声を披露している。五つの赤い風船のファースト・アルバム(c/w高田渡)と同様に、電話口の応答をネタにした「テーマ」をオープニングとエンディングに配置する遊び心も楽しい。アルバム1枚を残して自然消滅してしまったのが惜しい快作。先行シングルとしてリリースされた「ジャンジャン町ぶるうす」収録。紙ジャケ、高音質UHQCD盤にて遂に待望の復刻!